さて!今日は実務者研修を主に介護の資格についてを記事にします。宜しくお願いします(^o^)/
実務者研修を取得して介護福祉士を目指しましょう
2012年(平成24年)4月に、介護福祉士実務者研修が創られました。ホームヘルパー1級(訪問介護員1級)、介護職員基礎研修を一本化して、介護福祉士実務者研修となりました。
介護職員初任者研修の130時間、9科目に比べると受講時間、講義内容、受講期間が共にランクアップした内容になっており、より介護知識、介護技術、講義内容も専門性の高い内容になっています。
介護福祉士実務者研修の受講内容
介護職員初任者研修科目は9科目、130時間でしたが、介護福祉士実務者研修は、20科目ありトータル450時間です。取得までに半年以上を要する研修となっています。
科 目 | 時 間 | 内 容 |
1 | 5 | 人間の尊厳と自立 |
2 | 5 | 社会の理解Ⅰ |
3 | 30 | 社会の理解Ⅱ |
4 | 10 | 介護の基本Ⅰ |
5 | 20 | 介護の基本Ⅱ |
6 | 20 | コミュニケーション技術 |
7 | 20 | 生活支援技術Ⅰ |
8 | 30 | 生活支援技術Ⅱ |
9 | 20 | 介護過程Ⅰ |
10 | 25 | 介護過程Ⅱ |
11 | 45 | 介護過程Ⅲ |
12 | 10 | 発達と老化の理解Ⅰ |
13 | 20 | 発達と老化の理解Ⅱ |
14 | 10 | 認知症の理解Ⅰ |
15 | 20 | 認知症の理解Ⅱ |
16 | 10 | 障害の理解Ⅰ |
17 | 20 | 障害の理解Ⅱ |
18 | 20 | こころとからだの仕組みⅠ |
19 | 60 | こころとからだの仕組みⅡ |
20 | 50 | 医療的ケア |
全20科目 トータル450時間 |
背景色毎の領域は以下になります。
領 域 | |
人間と社会 | |
介護 | |
こころとからだの仕組み | |
医療的ケア |
介護福祉士実務者研修の修了評価・試験について
介護福祉士実務者研修は、2017年(平成29年)より介護福祉士を受験する為には必須の資格となっています。
介護職員初任者研修では必須であった修了試験ですが、介護福祉士実務者研修に修了試験は必須項目ではありません。とはいえ、自宅学習となる多くの講義にはポイントとなるところでレポートの提出や、理解度を確認するための試験を実施しているスクールは多いです。
介護職員初任者研修の修了評価と同じように、試験があったとしても、きちんと講義内容を理解していれば難しい内容ではありません。試験よりも、ひとつひとつのカリキュラムは、どれも大切な内容ですので確実に理解していくようにしましょう。
受講期間と受講料は所持資格や修了している研修で変動
介護福祉士実務者研修では、無資格の方が受講する場合、トータル450時間、受講期間は最短で半年間と、介護職員初任者研修の実に3倍以上の受講時間となっています。
旧ホームヘルパー2級や介護職員基礎研修等、これまでに修了している研修または所持している資格があれば、受講時間や、それにかかる受講料が変動します。
介護職員初任者研修を修了されている方が、介護福祉士実務者研修を受講する場合、トータル450時間の受講時間から130時間免除され、320時間の研修となります。
その為、介護福祉士実務者研修に掛かる受講料を検索すると20万円以上とあったり、3万円以下の「最短3ヶ月3万円以下で介護福祉士実務者研修が受けられる!」等と謳った結果がヒットするわけです。
例えば介護職員基礎研修を修了されている方が、介護福祉士実務者研修を受講する場合、受講内容は「医療的ケア:50時間」で修了となり、受講料を調べてみると3万円以下のスクールがありました。
研修に掛かる受講料は、無資格で挑むとなると最低でも8万円~高額になると20万円を超えるスクールがあります。概ね13万円程度は必要と思っていた方が良さそうです。
就業中の方や資格を取得後、介護のお仕事に就職予定の方は確認を
勤務先に介護福祉士実務者研修を受講する旨の確認をしましょう。多くの事業所には何らかのサポートがあります。上手に利用して負担金を減額しましょう。
スクール選びのヒント
介護福祉士実務者研修は、無資格の場合450時間の受講内容であることは、既にお伝えしましたが、そのうちのどの程度が自宅学習になるのか、また、どの程度スクールに通う必要があるのかをお話しします。
「介護過程Ⅲ」45時間と「医療的ケア演習Ⅰ」12時間の2科目57時間はについては必ずスクールに出向き学ぶ必要があります。無資格の方である場合、7日~10日程度通学するということになります。
また、スクールによっては通信と通学で学ぶ上、いろいろなシステムがあります。特に働きながら受講される方については、スムーズに受講するためのポイントをチェックしましょう。
- 受講料はどれくらい必要なのか
- 欠席となった場合の振り替えは出来るか
- 土日や夜間でも受けられる体制であるのか
- 自宅からの距離はどれくらいあるか
- 自宅学習で困った時は相談に乗ってもらえるのか
- 助成金などが受けられる指定スクールか
介護福祉士実務者研修の受講資格
介護福祉士実務者研修の受講資格についてですが、介護職員初任者研修同様、特に必要な資格や年齢制限はなく、志があればどなたでも受講出来ます。
介護のスタートとなる研修と言われる、介護の基本的な知識や技術が学べる初任者研修がありますが、介護福祉士実務者研修を受講するために、特に必須とされる条件はありませんので、介護職員初任者研修を受けなくても最初から介護福祉士実務者研修は受けられます。介護の資格がなくても、介護未経験でも受講可能です。
介護福祉士実務者研修と介護職員初任者研修の違い
- 介護福祉士受験に介護職員実務者研修を修了していることが必須。
- 訪問介護のお仕事では『サービス提供責任者』として活躍できる。
- 経管栄養、痰(たん)吸引の知識が学べる。
- 初任者研修に比べ難易度は高い。
- お給料UPが期待出来る

3年の実務経験と介護福祉士実務者研修修了で介護福祉士を受験出来る
介護の実務経験を3年積み、国家資格である介護福祉士資格を目指すうえ、必須となるのが、この介護福祉士実務者研修です。
最短で介護福祉士を受験するためには、介護実務経験を日々の業務で積みながら、早い段階で介護福祉士実務者研修修了を目指し、介護福祉士受験勉強に取り組むことになります。
介護福祉士を目指す方向けに書いた記事があります。受験資格や出題形式、出題基準を纏めていますので、宜しければ是非、お読みくださいね。

初任者研修と実務者研修のどちらを受けたら良い?
介護職員初任者研修を先に受講した方が良いのか、介護職員初任者研修を受けずに、介護福祉士実務者研修を受講した方が良いのか悩む方もいらっしゃると思います。
確かに受講資格は特になく、無資格、未経験でも受講可能となっていますが、20科目の内容を見ても医療的な内容である、経管栄養や痰吸引の知識や、介護のリーダー的役割を担う知識や技術を学ぶ研修ですから、不安になる気持ちも理解出来ます。
たろう君が言いたかったことは、初任者研修を受けることで、「研修」ってどんなものなのかを経験できるし、3ヶ月程度で修了できますから、介護のお仕事との両立も無理なくできる。
先ずは最初の段階をクリアして、次に本命の実務者研修450時間に挑んでほしいと思ったんじゃないかしら
あとは、りょうこさんがよく考えて決めると良いですね。いずれにしてもみんなで応援しています!
りょうこさん、頑張って。期待していますよ~☺
介護福祉士実務者研修修了証明書
無事、介護福祉士実務者研修を修了後、1週間程度で実務者研修修了証明書がスクールから交付を受けます。介護福祉士受験の際、必要な証明書になりますので、紛失しないように大切に保管しましょう。
以下は、介護福祉士資格を独学で合格を目指す方に向けた記事です。

この記事を書き終えて
ここまで、介護福祉士実務者研修についてを記事にしました。
介護福祉士実務者研修は介護福祉士を受験する際の必須の研修です。先に介護職員初任者研修を受講してから介護福祉士実務者研修を受講するのか、初任者研修を受けずに実務者研修を受けるのかについては、人それぞれです。この記事が参考になれば幸いです。
実務者研修の名称についてですが、「実務者研修」「介護職員実務者研修」「介護福祉士実務者研修」といろいろな呼び方を耳にしますが、履歴書等に記載する実務者研修の正式名称は『介護福祉士実務者研修』が正解です。
とは言え、実務者研修、介護職員実務者研修、介護福祉士実務者研修のどれを書いても大きな問題はありません。
気を付けて頂きたいこととして、ホームヘルパー1級と、介護職員基礎研修が廃止となり、実務者研修に名称変更していますが、研修の内容も違いますし、ホームヘルパー1級課程修了者が受講していない介護福祉士実務者研修課程修了と履歴書には書けませんのでご留意くださいね。
同様に、ホームヘルパー2級が廃止になり介護職員初任者研修に名称変更されていますが、こちらも受講していない介護職員初任者研修課程修了とは書けません。
今回の記事は以上でございます。お読みくださいまして誠にありがとうございます。